不動産賃貸業を営んでいると、机上の計算だけでは決して測れない「現場力」が試される場面に多々遭遇します。本日は、私の大家人生の中でも屈指のハードな1日となった、ある戸建て物件での出来事をアップデートしてお届けします。
晴天の「雨漏り」通報、その意外な真相
事の始まりは1週間前、入居者様からの「押し入れで動物の鳴き声がする」という不気味な申告でした。様子を見ていたところ、本日ついに「2階の天井から雨漏りがしている」との報告が入ります。
連日の快晴。雨など一滴も降っていないのに、なぜ天井にシミができるのか?胸騒ぎを覚えながら、屋根修理業者さんと共に現地へ急行しました。
隣家から潜入?アクロバティックな現地確認
現場に到着して直面したのは、物理的な壁でした。建物の両側が非常に狭く、どうしてもハシゴをかけるスペースがありません。
そこで、お隣の方に平謝りして許可をいただき、隣家の2階ベランダから身を乗り出すようにして屋根へ飛び移るという、大家人生初のアクロバティックなルートで調査を開始しました。
屋根に上がった業者さんが、軒下に大きな穴を発見したその時です。
「うわっ、逃げた!しっぽが縞々のタヌキだ!!」
こちらの気配を察した親タヌキ(特徴からしておそらくアライグマ)が、屋根から猛スピードで逃げ出していきました。
押し入れにいた「5つの命」と行政の壁
恐る恐る室内の押し入れを開けると、そこには驚きの光景が。なんと、5匹のタヌキの赤ん坊が身を寄せ合って震えていたのです。
衰弱していたため、手袋をはめて1匹ずつバケツに保護し、市の環境課へ連絡。しかし、返ってきたのは「死骸でないと引き取れない」という、いわゆるお役所仕事の冷たい回答でした。
命を無下にもできず、断腸の思いで近くの林へ返してきました。
33万円の修繕見積もりと、大家としての決断
さて、残されたのは建物の補修です。業者さんからの提案は、税込33万円。
この価格には、動物の侵入防止だけでなく、将来的な雨漏りリスクに備えた本格的な補修費用も含まれていました。内容を考えれば非常に*「良心的」な価格です。
しかし、不動産賃貸業において33万円の急な出費は無視できません。私は以下の決断を下しました。
1. DIYでの応急処置: 自ら屋根に上り、金網を使って物理的に侵入経路を完全に封鎖しました。
2. 経過観察: シミの原因が「尿」だけであれば、屋根自体の修理は急がなくて済むはずです。あえて即決はせず、次の雨で漏らなければOKという判断で様子を見ることにしました。
まとめ:身体を張って守る「不動産賃貸業」
今日は「タヌキの捕獲」と「隣家のベランダ経由での屋根登り」という、人生初の過酷な体験を2度もこなしました。
不動産投資はスマートな不労所得に見られがちですが、自主管理に近い形だと、時にはこうして泥臭く、命や建物のトラブルに向き合うことになりますね。
良心的な見積もりには感謝しつつも、キャッシュフローを守るために自ら身体を張る。
次の雨の日、天井に新しいシミができないことを祈りながら、今日はゆっくり休みたいと思います。
大家の皆さま、今日もお疲れ様でした!

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